本日より5月。皐月月次祭並びに祈願祭をご奉仕申し上げました。
5月は「皐月(さつき)」と言われ来ました。
「さつき」の「さ」は、古語で「耕作」を意味しますので、「さつき」というのは、耕作をする月ということを表します。
また、早苗を植える月「早苗月(さなえづき)」を略して、「さつき」になったとする説もあります。
この「さなえ」の「さ」も耕作が語源です。
漢字の「皐」という字は「神に捧げる稲」という意味があります。
感染症の拡大により、世界中に大きな混乱を巻き起こしています。今まで目に見えることのなかった社会の歪みが露呈し、差別や批判の応酬も広がっています。
今までの日常の中では、お互いのことを真摯に考えるということなく、思った事を発言したり行動をしている方が大多数でした。しかし、現状を改めて見ると、自分のことだけではなく、お互いのことを考えなければ、自分の命を守れない状況にあります。
「自分だけが良ければ…」ということは今、一番通用しない考え方です。皆さんがそれぞれの行動をもう一度改めて見直して頂き、他の人の命を守るという気持ちを持って行動していただければ幸いです。 皆さんが他人を思いやる心「利他」の気持ちで行動することで、巡り巡って自分に返ってくることになります。自分勝手になることなく、「利他」の気持ちを持ってもらいたいと願っております。 また、過日申し上げましたが、神社は「祈りと感謝」を捧げる場です。
お住まいの氏神様、ご自宅や職場の神棚も「祈りと感謝」を捧げる場であります。
このような状況だからこそ、氏神様や神棚に祈りを捧げることで、少しでも心を落ち着かせる時間をつくってもらえればと願っております。
ご家庭や会社で、心を落ち着ける時間を持ってもらうことで、いがみ合ったり、否定しあったりということから、心を遠ざけることができるはずです。
今、大切なことは物理的な距離をとることと精神的な密接と密集です。お互いの気持ちを密接に持ち、密集させて価値観を共有し合い、お互いを想い合うことで、閉塞感で満たされている密閉されたこの社会の雰囲気を吹き飛ばせたらと願っております。
新緑が鮮やかな季節になりました。
気持ちも晴れやかにお過ごし下さい。
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